SSブログ

北の湖理事長永眠 [相撲]

大相撲九州場所13日目の今日、
北の湖理事長=小畑敏満(おばた・としみつ)さんが
亡くなりました。

11月20日18時55分、
直腸がんと多臓器不全のため福岡市内の病院で死去。

つい数日前、白鵬の猫だましに
「横綱らしくない」
とコメントされたばかりで
本当に驚きを隠せません。

関連記事はコチラ


九州場所には初日から昨日まで
報道対応や取組の解説をしていました。


7月に入院・・・

北の湖理事長は今年の7月に
大相撲名古屋場所を途中休場し入院。

腎臓に尿がたまる両側水腎症と診断され、
約1週間の予定だった入院は、
むくみを取るために長引いて約3週間だったとのこと。
体重は入院前から14キロ落ちたそうです。

「動けるようになったし、ほとんど良くなっている」
と話し、協会の夏季休業が明ける8月中旬ごろから
仕事を再開されていました。


九重親方(60)=元横綱千代の富士も…

名古屋場所といえば、
九重親方(60)=元横綱千代の富士も
内臓疾患で全休していました。

なんと早期の膵臓がんで手術を受けていたんです。
1カ月ほど入院し、7月下旬に退院されています。

秋場所は通常通り、館内で無気力相撲の有無を
チェックする監察委員の職務に当たられたそうです。


無気力相撲をチェックするという職務があるんですね。
・・・知りませんでした。


 現役時代に「ウルフ」の愛称で親しまれた九重親方は、
現在でも「ウルフと一緒に写真を撮ろう」という企画が
あるほど人気で親しまれています。

史上3位の31回の優勝を誇り、1989年に角界で
初めて国民栄誉賞を受賞しているんですね。

ウルフの体調も心配ですね。


北の湖理事長は北海道壮瞥町出身。

昭和42年初場所以来、
中学1年生の13歳で初土俵を踏み、
史上最年少の21歳2カ月で横綱に昇進。
優勝24回は歴代5位。
横綱在位は史上最長の63場所。
横綱での白星670勝は歴代1位。
幕内804勝(247敗107休)は、
魁皇、白鵬、千代の富士に次ぐ歴代4位。

横綱輪島と「輪湖時代」を築いた力士です。
85年初場所中に現役を引退。


理事長.jpg


62歳という若さでお亡くなりになった北の湖親方の
ご冥福をお祈りいたします。

白鵬の猫だましに理事長の苦言 [相撲]

大相撲九州場所10日目の取組、白鵬 × 栃煌山 の取組で猫だましを決めた白鵬。
本人は満足げでニッコリ。対して北の湖理事長は苦いコメントをしました。

白鵬は先場所、横綱になって初めて休場しましたね。

白鵬ファンの私としては淋しかったのですが、
ほかの力士が我こそはと奮闘してくれた姿がうれしいのと、
白鵬にはしっかり休んでまた戻ってきてほしいという相撲ファンからの
思いを沢山感じることができた場所でもありました。

復活後の今場所の白鵬の快調・強さは目を見張るものがあり、
安定感や横綱としての器の大きさを再確認していました。

10日目の今日も全勝は白鵬ただ一人。
今日の取組もお客さんは楽しみにしていたと思います。

ところが、猫だましという意表を突く…というか誰も予想だにしなかった戦法でかった白鵬。

neko.jpg

栃煌山を俵の外に出したあと、どうだと言わんばかりに栃煌山の胸をひと叩き。
そして「してやったり」と笑っていました。

んんんーーーでも、どうも会場内の空気と白鵬には温度差があるようでしたね。

7日目の取組ではやぐら投げという大技(6年前の朝青龍以来)を決め
館内を大いに沸かせたこともあって、こんどはどんな技をしかけようかと
思っていたんでしょうかね。

北の湖理事長は

「(猫だましを)やるってのは、なかなかありえない。
やられる方もやられる方だけど、やる方もやる方。
横綱としてやるべきことじゃない。
横綱がやるのは前代未聞なんじゃないの?」


そして、猫だましといえばこの人、舞の海秀平氏は

「白鵬にとって栃煌山は好きな相手じゃない。
押し込めないのを嫌がって考えた策ではないか
横綱相撲をかなぐり捨ててでも今日の一番に勝ちたいと思ったのだろう」

と語ったそうだが、そうなんだろうか。


白鵬は報道陣の前でも手をたたいて

「(猫だまし)ですよ。うまくいったかどうかは分からないけどね。
勝ちにつながったんでね。うまくいったと思う。
楽しんでます。」


きっと、本当に楽しんでいるんだと思います。

白鵬は前人未到の記録を次々と打ち破って、戦意を喪失してしまった時期があったんですよね。
ずっと目標にしてきたことを叶えてしまったら人間だれでもそうなってしまうんじゃないでしょうか。

だから白鵬がまた土俵でいい相撲を見せてくれるのが本当にうれしかったし、
今日の白鵬には、取組後の「してやったり」にはちょっとがっかりでした。

白鵬のいい相撲というのは、横綱としての器の大きさ。礼儀正しさ。
強さを見せつけて圧倒するだけじゃない、心配りがあるところ。

だからちょっと複雑ですね。

楽しんでやっても欲しいし、横綱としての振る舞い(前は出来ていた)も
きちんとして欲しい。というのが本音です。

明日からも見守っていきたいと思います。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。